第3話【資格試験】
資格試験を7月初旬に控えている。
さて、その試験に短い勉強期間で高い確率で合格するには何が必要かを考えてみた。
ポイントは次の5つ
- 目的・経緯を2つの視点で
- 構成を知る
- スケジュールを計画する
- 運用するイメージをする
- インプットとアウトプットはセット
1・目的・経緯を2つの視点で
1つ目はもちろん自分の視点。この資格がなぜ必要なのかを自分自身が一番理解している必要がある。
例えば、仕事を受けるのに必須なのか、仮に必須でないならそれを取るメリットは何かをハッキリさせておく。
試験に通るのが目的なのか、知識量を増やすのが目的なのかで、勉強の仕方は違う。
2つ目はその資格が存在する理由だ。制限があるなら、なぜそれが存在するのかも知らなければならない。
それは問題を想定するときに、相手が求めているポイントを掴めることに繋がる。
なぜこんなことを問うのか、その理由が分かれば、言い回しを変えられても振り回されない。
出題者のマインドになれるからだ。
2・構成を知る
試験などは科目別に構成されていることが多いと思う。建築なら計画、法規など4~5科目から出題される。
1と同じで、それぞれの役割や意味を理解していることが大切。
覚えるとき、使うときに、頭の中に各科目のボックスがあって、内容が整理されていれば、思い出しやすい。勉強の計画を組むにも、予定が立てやすい。
過去問500問とにかくこなすよりも、初めにその中身の構成を把握して、分割し、
整理することで、経験・記憶と照らし合わせやすくなる。また焦ることもなくなる。
3・スケジュールを計画する
これは勉強期間中と試験当日のどちらもすべきだ。
どちらも制限時間がある。問題が60問あって制限時間が60分なら、1問を1分以内に導き出してマークシートに記入しなければならない。
また、まともに出来たらでなく、それ以外の細かな作業や不測の事態の想定も大切だ。
名前を書く時間、マークする時間、修正する時間、トイレに行く時間。それらを10分みていたら、実際の考える時間は50秒以内しかない。
40秒を過ぎてもまだ迷うようなら、次の問題に行く選択も必要だ。中には数秒で答えられるものもあるだろうから、数問飛ばしても、あとで解く時間は必然的に残っている。
確実に焦っての自滅行為はなくなる。
上手くいかないのはただの勉強不足ということになる。
4・運用するイメージをする
これはシンプルだ。練習なしに本番には成果は出ない。以上
なのだが、練習の頭の中が重要。
使う時をイメージする。本番中をイメージし、その問題を解く。模擬試験と同じことだ。それを一人で出来るなら、資格学校に参加する必要はないんだ。
よくスポーツでも、想像できないことは出来ないというが、それと同じだ。
打席に立って、相手ピッチャーが誰か、その球種・軌道をイメージし、自分のバットがその球をとらえて、走塁に移り、右中間を割ったのを見てベースを回る・・・
いろんなシチュエーションに対して自分の動きを具体的にイメージし、その通りに動く。
いい仕事をするスポーツ選手と会社員も本質は同じなんだ。
5・インプットとアウトプットはセット
これは勉強中に、覚える方法。武道の「守・破・離」の考え方にも通ずと思うし、「教えるのが一番覚える」ということと同じ。
まず、読んだ内容をノートに書き写すだけでは何の効果もない。かく言う自分はそういう勉強しかしてこなかったが。
読むこと、ノートに書く行為に意味はある。しかし、書き写すのではない。
読みながら、その内容の意味、構成を理解する。
次にそれから目を離し、誰かに説明してみる。(頭の中での独り言でもいい)
最後にノートにポイントを書き出し、最初に読んだ内容と照らし合わせる。
これで、ある科目の項目に対してインプットからアウトプットを行った結果、その項目を理解できる。もし自分の認識が間違えていれば、正しい内容を理解できる。
発展として、守破離の離。自分が出題者になれたら、それはマスターしたと言える。
以上だ。
勉強や練習は地味で、面倒なものだ。そして大切なことは決まって面倒なのだ。
面倒だから、大切とされ、有り難いことなのだ。