第4話【意思決定】
本日は、スペンサー・ジョンソン氏の著書『1分間意思決定』をまとめます。
この本はビジネス著です。結果の出ない若者が、どのようにして成果を上げるか。
その具体的な手法を、山登りに地図を忘れて来た主人公の青年に対し、山登りのガイドが助言していくというようなストーリー形式となっている。
主人公目線で、どのような考え方で、正しい判断が下せるようになっていくかの成長過程が描かれている。実践的で分かりやすい内容となっている。
【正しい決断ができるポイント】
- 自分自身がガイド役になる
- 本当のことにイエス、幻想にノーと言う
- 2つの問いを常に使うこと
問1「実際的な問い」
- 本当に必要なことに応えているだろうか?
- 選択肢が分かっているか?
- 考え抜いているか?
問2「内面的な問い」
- 自分に正直になっているか?
- 直感を信じているか?
- 自分の価値を信じているか?
-----------------------------------------------------
問1「実際的な問い」
ー本当に必要なことに応えているだろうか?ー
①「望み」と「必要」を区別する。
望み・・・『自分は何をしたいのか?』
必要・・・『自分は何をすべきなのか?』
※必要とは・・・欠くことが出来ない。成功と満足に不可欠なもの。
②必要とする結果を詳細まで考える
③必要なことをかなえることだけを実行する
④自分は必要なことに応えている?・・・イエスなら次へ
ー選択肢が分かっているか?ー
①気付いていない選択肢を見つける
選択肢は情報を得ることで見つかる。
※情報・・・事実、意見
②自分は選択肢が分かっている・・・イエスなら次へ
ー考え抜いているか?ー
①過去の自分の決断から学ぶ
※このとき自分を責めるのではなく励ます
②必要なことに焦点を絞る
③選択肢を知る
④どんな結果になればいいか分かるまで考える
⑤結果が、必要なことを満たすかどうか照らし合わせる
⑥もっと良い結果、悪い結果になるのはどんなときか予測する
⑦自分は考え抜いている・・・イエスなら次へ
-----------------------------------------------------
問2「内面的な問い」
ー自分に正直になっているか?ー
①幻想から現実に目をやる・・・真実だと思う偽りを見つける
②他人の意見を聞く
③自問する
・・・これまでの決断と行動を見直したことがある
・・・自分の周囲、内部で起きていること
・・・現実
・・・明白なことに気付いていない
・・・真実を認めていない
④自分に正直になっている・・・イエスなら次へ
ー直感を信じているか?ー
※決断を下すときの心理で、結果を予想できる
①自問する・・・不安な気持ち or 好ましい気持ち。
②何が引っかかるのか
③当を得た気分か・・・イエスなら次へ
ー自分の価値を信じているか?ー
①自分の価値を信じたとき、この決断でよいのか?
②自問する
・・・これまでの決断と行動を見直したことがある
③自分の価値を信じたとき違う決断にならない・・・イエスなら次へ
-----------------------------------------------------
さて、この問いを図示やメモで行い、整理出来た上で、
それぞれイエスであれば、その決断は正しい。
もし間違えていても、ここまで明確にしていれば、
次にどこを改善すれば良いかもすぐに分析できる。
前回のブレインプログラミングが「目的地を定める」行為なら、
今回の1分間意思決定は「目的地までの進み方」だ。
人間の脳は目的が明確に定まっていれば、
聴覚でいうところのカクテルパーティ効果のように、必要な情報のみが無意識に目に留まるらしい。
つまり、気分や行動がフラフラしているうちは、そもそも目的が定まっていない。
ブレインプログラミングからやり直しということだ。